エンゼルスの大谷翔平投手(27)は19日(日本時間20日の敵地デトロイトでのタイガース戦に「1番・DH」で出場し、3打数2安打1打点、2得点、2四球だった。
3回に右前打を放ち3試合連続安打とすると、6回に投手内野安打を放って今季33度目のマルチ安打をマーク。8回の中犠飛で88打点とし、ア・リーグトップに1差に迫った。打率2割7分2厘。チームは8点差をはね返し、13―10で逆転勝ちし、貯金を1とした。
期待された2試合連続となる41号は出なかったが、全力プレーで敵地ファンを魅了した。技ありの一打を見せたのは2―7の3回先頭だった。相手先発は右腕マニングがカウント1―2から投じた4球目、94・8マイル(約153キロ)の見逃せばボールの内角低めの直球を捉えて、右前にしぶとく落とした。
技の次は快足だ。2―10の6回一死一塁で2番手の左腕ホランドと対戦。1球ストライクの2球目、外角低めのナックルカーブを引っ張るもボテボテのゴロが一塁手前へ。ホランドが処理する間に全速力で一塁を駆け抜けた。マルチ安打は4試合ぶり、今季33度目だ。
11―10と逆転して迎えた8回一死三塁では5番手の右腕フルマーからきっちり中堅へ犠飛を打ち上げ、1打点を稼いだ。88打点はこの時点でリーグトップのレッドソックスのディバース、ホワイトソックスのアブレイユに1打点差と急接近。2冠を視野に入れた。
初回先頭はカウント1―1からの3球目、93・5マイル(約150キロ)の内角高めの直球を強打するも右飛。4回二死一塁は四球。7回二死無走者も四球で歩いた。
前日の熱投(8回90球)の疲れを感じさせずにチームの大逆転劇に貢献した大谷。限界はないのか――。