献血不足 継続的な協力訴え 新型コロナ、大雨影響 県赤十字血液センター

県内における400ミリリットル献血の計画人数と実績

 「献血協力者が減少しています」-。長崎県赤十字血液センターによると、新型コロナウイルス感染拡大に加え、今月11日以降の大雨により、400ミリリットル献血で月間の計画人数より324人分が不足している(18日時点)。19日に県内全域に県独自の緊急事態宣言が発令されたが、同センターは「緊急事態宣言下でも献血は不要不急の外出に当たらない。継続的な協力を」と呼び掛けている。
 同センターによると、長崎市に県独自の緊急事態宣言が発令された5月は目標数を下回ったが、6月以降は回復。ただ、新型コロナ感染の急拡大を受け、7月下旬ごろから再び減少傾向に転じた。8月1~18日の計画人数は1769人で、実績は1445人。計画人数を上回ったのは7日間のみとなっている。
 今月14日から15日早朝にかけては、長崎市など6市町に大雨特別警報が発令。同市と佐世保市にある献血ルームは閉所し、予定していた献血バスの配車も中止したため、この2日間の献血はゼロだった。
 同センターは「全国で毎日約3千人の患者が輸血用血液を必要としており、どんな状況下でも医療機関に供給し続けなければならない」と力を込める。
 献血ルーム会場での3密を避けるため、事前予約を推奨している。問い合わせは同センター献血推進課(電095.843.3331)。

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