韓国衛生当局「WHOの基準は古い」「我が国のレベルは高い」 香港政府の韓国除外方針に

香港政府が韓国のコロナワクチン接種証明書を認めないと発表した。香港政府はその後に翻意したが、韓国では自国の医療体制への国際的な信頼性が低いのではないかという懸念が出た。韓国メディアなどの関連報道を受け、韓国政府は、香港が世界保健機関(WHO)の過去の基準とリストを根拠に、今回の方針を用意したと説明した。

香港政府、韓国のワクチン接種認めず隔離へ…日米は許可 「我が国民だけ不利益をみる」ネット民

20日、韓国の衛生当局である「食品医薬品安全処」(食薬処)によると、19日(現地時間)、香港が発表した予防接種の証明書認定国の範囲である世界保健機関(WHO)先進規制機関国(SRA)は、2015年の医薬品規制の国際協議体ICH加盟国を要件としており、WHOが定めた国のリストに米国、日本、オーストラリアなど36カ国が含まれており、韓国はここから抜けている。

香港政府は、コロナワクチン接種証明書の認定基準の強化方針を発表し、20日から中国(香港・マカオを含む)を除いては、上記のWHO指定国で発行されたワクチン接種の証明書のみを認めると説明していた。指定国に韓国は含まれていないことから、韓国人入国者のワクチン接種が認められず隔離されると韓国メディアが一斉に報じた。しかし、20日午前0時12分(現地時間)、緊急訂正発表を通じて韓国のワクチン接種証明書を以前のように認めると修正した。

食薬処によると、韓国は2016年ICHに正会員として加入して活動しているが、WHOは先進規制機関局登載申請手続きを運営せず、2015年に指定したリストを維持し、韓国がここに含まれていなかったと説明した。

画像:食薬処の当該説明報告書キャプション

WHOはICHのメンバーの要件を基準とする先進規制機関国のリストから、直接規制機関を評価する制度(WLA)を2016年から推進しており、来年から導入する計画であるという。食薬処はWLA登載を準備している。

食薬処は、韓国が国際連合(UN)の医薬品調達に必要な品質認定を受けており、世界で5番目にバイオ医薬品標準化分野のWHO協力センターに指定された点などを挙げ、「大韓民国はWHOなどの国際社会で高い(薬品)規制レベルを継続的に認められています」と強調した。

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