長崎県内の農林地被害は21億5400万円 11日からの大雨 県速報値 

 長崎県は20日、今月11日からの大雨による農林地の被害額(速報値)について、約21億5400万円に上ると明らかにした。農作物被害に関してはまだ確認ができておらず、今後さらに被害額は増える見通し。
 県内各地で被害が相次いだことを受け、県議会議会運営委員会は20日開き、「大雨災害対策協議会」を設置。同協議会で県側が被害状況を説明した。
 県農政課によると、農業関係では地滑りなどによる農地被害が259件・約11億8700万円、水路など農業用施設被害が133件・約3億500万円。林業関係では林地崩壊が10件・約4億7200万円、林道施設被害が22件・1億8900万円だった。
 農作物被害について同課は「冠水の報告は上がってきているが、まだ水が引いておらず被害状況は分からない」としている。
 同協議会は議運メンバーで構成。現地視察については被害を受けた地域の状況や新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、今後実施を検討していくことを申し合わせた。

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