大谷翔平にリトルリーガーから大「ショウヘイ」コール 2戦ぶり安打&19個目盗塁

今季19個目の盗塁を決めた大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は22日(日本時間23日)にペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われたインディアンス戦に「1番・DH」で先発出場し、初回に2試合ぶりの安打を右前に放ち、2打数1安打、2四球、1盗塁だった。打率2割7分。チームは0―3で負けて同一カード3連敗を喫した。

この試合は2017年から「リトルリーグ・ワールドシリーズ」の期間中に「リトルリーグ・クラシック」(昨年は中止)として行われた。試合前に両軍の選手はリトルリーガー達と交流、大谷は一番人気でサインを求める長打の列ができた。

リトルリーガーたちの願いは叶わなかった。0―3の8回一死一、三塁。一発出れば同点の場面で球場は「ショウヘイ」「ショウヘイ」の大コールに包まれた。マウンドは2番手の右腕カリンチャク。初球ストライクの後、3球続けてボールに「ショウヘイ」コールはさらに大きくなった。勝負してということだ。5球目の外角低めのカーブは見送り、フルカウント。6球目のカーブはファウル。そして7球目、直球が外角高めに大きく外れるとタメ息が上がった。

特製ユニホームをまとった大谷が躍動するたびにスタンドから大歓声が上がった。相手先発は3年目の右腕クワントリル。初回先頭、カウント2―2から投じた7球目の外寄りのボールを強打して強烈なゴロで右前に運んだ。一死後、3番アップトンの打席で今季19個目の盗塁に成功した。

0―2の3回一死無走者は四球で出塁。次打者フレッチャーの右前打で楽々、三塁に進んだが、3番アップトンが投ゴロ併殺打に倒れたため、生還することができず。6回先頭はカウント1―2から外角低めに落とされ空振り三振だった。

少年時代に目指していたリトルリーグの聖地ラマディ・スタジアムを試合前に訪れ、念願を果たした。残念ながらリトルリーガーたちの前で豪快な一発を放つことはできなかったが、「ショウヘイ」コールから元気をもらっただろう。休日を一日挟んで24日(同25日)の敵地オリオールズ戦で仕切り直しだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社