【新型コロナ】重症患者7割超が県東部から搬送 小田原市立病院、コロナ専用病床の使用100%超え

小田原市立病院

 新型コロナウイルス感染症を巡り、重症患者を県西部で唯一受け入れている小田原市立病院で、重症患者のうち7割以上が横浜市などの県東部から搬送されていることが25日、分かった。同日の小田原市の定例市長会見で市は「コロナ専用病床は100%を超えて使用している状況」と逼迫(ひっぱく)する医療現場の窮状を訴えた。

 市によると、今月上旬から横浜や川崎、相模原、藤沢市の医療機関から重症患者が転院し搬送されるケースが急増。同病院はコロナ専用病棟に17室、救急病棟の一部をコロナ専用に改修するなどして計30床程度を確保しているが、同月下旬から入院患者は30人を超える状況が続いている。

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