【新型コロナ】25日の神奈川、8人死亡2304人感染 デルタ株9割超

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で25日、新たに8人の死亡と10歳未満~90代の男女2304人の感染が確認された。1500人の感染経路が不明。

 横浜市内で死亡した40代男性は17日に自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。死因は不明で検案の際に陽性と判明した。男性は15日ごろ知人に発熱を訴えていたという。

 相模原市の50代男性は20日に自宅で倒れているところを職場の同僚が発見し、死亡が確認された。警察から依頼を受けた医師が検査したところ、23日に感染が判明した。死亡したのは17日ごろとみられ、市は死因は新型コロナとしている。

 横浜総合病院(横浜市青葉区)で職員1人の感染が判明し、同施設での感染者は患者と職員の13人になった。同市はクラスター(感染者集団)と認定した。

 クラスターが発生している県平塚保健福祉事務所管内の障害者支援施設では、職員8人の感染が新たに判明、感染者は計20人になった。伊勢原市の専修大学伊勢原体育寮のラグビー部では、部員2人の感染が新たに判明。感染者は計29人になった。

 県は25日、県内で公表されている感染者のうち、1081人がインド由来のデルタ株に感染していた疑いがあると発表した。また、16~22日の変異株転換率は92.6%で、週単位で初めて9割を超えた。県の担当者は「県内の新型コロナウイルスは、ほぼデルタ株と考えていい状況。従来株よりも感染力が強く、家庭内感染も増えており、危惧している」と話している。

 在日米陸軍は、18日~25日に関係者11人の感染を確認した。

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