さいか屋、6億400万円の赤字見通し 22年2月期の業績予想を下方修正 コロナ禍で入店客数落ち込み

さいか屋

 中堅百貨店のさいか屋(川崎市川崎区)は26日、2022年2月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が6億400万円の赤字(従来予想は2億6400万円の赤字)になるとの見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大と、緊急事態宣言発令の影響による入店客数の落ち込みを見込んだ。

 今回の業績予想では、売上高を141億円から130億円に、営業損益を1億5300万円の赤字から4億8000万円の赤字に、それぞれ引き下げた。

 同社は7月、入店客の減少を考慮し、4月に発表した業績予想を下方修正していた。しかし、今月に入り緊急事態宣言が発令され、下期(9~2月)以降の入店客数は、上期(3~8月)と比べさらに1割弱の減少が想定されることから、再度下方修正を行った。

 また、同社は今夏をめどとしていた次期中期経営計画の公表を延期すると発表した。コロナ禍の収束が見通せない中、業績予想を立てるのが困難なことが理由。「適正かつ合理的な見通しが可能となった時点で、速やかに公表する」としている。

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