【東京パラリンピック】競泳・辻内彩野が400m自由形で決勝進出 2人の母へ「少しでもいいタイムで泳げたらと」

東京パラリンピックの女子400メートル自由形で辻内彩野が決勝進出を決めた

東京パラリンピック・競泳競技(27日、東京アクアティクスセンター)、女子400メートル自由形(S13)予選が行われ、辻内彩野(24=三菱商事)が自身の持つ日本記録を大幅に更新する4分49秒96をマーク。全体8位で19時33分に予定されている決勝に駒を進めた。

水泳一家の長女として、小学校3年から競技人生をスタート。高校入学後、顕著に視力低下が目立つようになったものの、全国大会出場を果たす。2015年4月に進行性の難病「黄斑ジストロフィー」と診断されたが、17年からパラ競泳の世界に飛び込んだ。

本来は短距離種目を得意としているが、この日は中距離種目に出場し、序盤から果敢な泳ぎで最初の100メートルを2位で通過。後半は順位を落としたが、組5位でフィニッシュ。レース後には「今日はパラに来てからのお母さんである成田さん(真由美、横浜サクラ)と私の母の誕生日っていうこともあったので、2人にいつもお世話になっている分、少しでもいいタイムで泳げたらと思って臨んだ」と笑顔で振り返った。

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