〈新型コロナ〉28日・新型コロナ 上越3市で16人確認 児童感染で休校も

 県は28日、新たに上越市で9人、妙高市で2人、糸魚川市で5人の新型コロナウイルス感染症患者が確認されたと発表した。いずれも中等症、重症ではない。県内で同日発表された感染者数は上越地域を含め計115人。

 上越市の9人は、10歳未満男性1人、10代学生女性1人、20代会社員男性1人、20代会社員女性1人、40代会社員男性3人、40代会社員女性1人、40代無職女性1人。いずれも27日に感染が判明した。うち4人が感染経路不明。

 同市では、27日に感染が判明した人のうち10歳未満男性が市立国府小児童、20代男性が市立水族博物館「うみがたり」職員だと発表している。

 国府小は27日から新学期を開始したが、濃厚接触者が特定され、感染が広がらないことが確認されるまでの間は臨時休校する。市教育委員会で必要な校内の消毒などを行う。感染した児童が利用した放課後児童クラブは閉鎖する。

 同市の感染者数は累計221人になった。

 妙高市の2人は、20代会社員男性と40代自営業男性。いずれも27日に感染が判明しており、感染経路は不明。

 同市の感染者数は累計48人になった。

◇最多5人を確認市施設で1人 糸魚川市

 糸魚川市の感染者5人のうち30代会社員男性、10歳未満男児、60代介護従事者女性の3人はいずれも家族の感染判明によりPCR検査を実施し、27日に陽性と判明した。

 他1人は10代男子生徒。発熱によりPCR検査を受けた結果、同日に陽性と判明した。県外移動歴があり、県外感染者の濃厚接触者。

 もう1人は20代会社員女性。市健康づくりセンターはぴねす(須沢)のスタッフ。同日に県内感染者の濃厚接触者としてPCR検査検査を受けた結果、陽性と判明した。同センターは28日朝から臨時休館し、全館内の消毒を行っている。当面の間営業を休止する。

 いずれも感染経路、濃厚接触者、行動歴は県が調査中。同市の感染者数の累計は42人となった。

◇福祉施設の職員感染判明を公表 クレイドルやけやま

 糸魚川市梶屋敷の社会福祉法人ひすい福祉会・クレイドルやけやま(特別養護老人ホーム、障害者支援施設、デイサービスセンター)は28日、当施設の職員1人(調理員)が新型コロナウイルスに感染が判明したことを報道関係者に文書で公表した。27日に県、市が発表した同市37例目の感染者(30代女性)に当たる。

 同施設が利用者・家族、関係事業所に通知した文書内容によると、該当する職員の勤務状況から施設内で濃厚接触者に当たる利用者および職員はいないことが保健所により確認されている。

◇海洋高生の感染県教委が発表

 県教育委員会は28日、県立学校の生徒3人の新型コロナウイルス感染確認を発表。このうち1人は海洋高と発表した。

**◇はやかわ保育園  園児感染で休園**

 糸魚川市上覚の社会福祉法人慈光会はやかわ保育園は28日、当園園児に新型コロナウイルス感染症の感染が確認されたことに伴い、臨時休園の措置を取ると報道関係者に文書で発表した。休園期間は当面28日から30日とし、保健所および市と協議中。感染状況によって延長もある。

 市こども課によると、同園内併設の糸魚川東部子育て支援センターの利用(事前予約制)も当面見合わせる。

◇軽スポーツ体験感染拡大で延期 糸魚川市

 糸魚川市は新型コロナウイルス感染拡大のため28日までに、市民総合体育館で29日に予定されていた「軽スポーツトライアル体験会」を延期を決定した。

 併せて、29日に美山陸上競技場で行われる予定だった第16回市民総合体育祭・第37回市陸上競技選手権大会は中止になった。

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