【29日】長崎県内55人コロナ感染 佐世保 児童施設でクラスター

29日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(28日午後7時現在)

 長崎県などは29日、県内6市1町で新たに計55人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。佐世保市内の児童福祉施設では感染者が計5人となり、市はクラスター(感染者集団)と認定した。
 同市では過去最多タイの31人の感染を確認。園児1人が感染した児童福祉施設で、新たに職員2人と園児2人の感染が判明した。不特定多数の人が出入りする施設ではないとして、市は施設名は公表しない。検査対象は約30人で、29日までにほぼ終了した。施設は現在休園している。
 そのほかの感染者27人のうち、10人は同居家族が感染し、濃厚接触者として検査を受けた。9人は感染経路が分かっていない。
 長崎市で判明した9人のうち、6人が陽性者の接触者か濃厚接触者。同市の新規感染者が一桁になったのは今月4日以来だが、市は「(19日に出された)県独自の緊急事態宣言の効果かもしれないが、たまたま少なくなった可能性もある。引き続き人流の抑制に努めてほしい」と緩みを警戒。県も「1日だけでは到底判断できない」と話す。
 諫早市は7人中2人が経路不明。このうち30代の男性会社員は2週間以内に県外移動歴があった。大村市の30代女性保育士は感染経路不明で、家族や勤務先の濃厚接触者12人を特定し検査を進めている。南島原市の3人は県外からの来県者と接触があったという。

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