パイレーツ・筒香が逆転サヨナラ場外弾! 6番右翼先発で全得点叩き出した

ナインから祝福の氷水を浴びせられた筒香(ロイター=USA TODAY Sports)

パイレーツの筒香嘉智外野手(29)は29日(日本時間30日)に本拠地ピッツバーグでのカージナルス戦に「6番・右翼」で先発出場し、9回にメジャー移籍後初のサヨナラ打となる5号3ランを放ち、3打数1安打4打点だった。チームは4―3で勝った。

地元ファンの度肝を抜く一発が飛び出したのは1―3の9回一死一、二塁だった。マウンドは相手守護神レイエス。先頭レイノルズを歩かせ、一死後、スターリングズもフルカウントから四球と制球が乱れていた。その初球、真ん中に甘く入った88・6マイル(約143キロ)のスライダーを見逃さず豪快にすくい上げると筒香は“どうだ”と言わんばかりにゆっくり歩きだすと打球を目で追った。角度32度で打ち出した105・8マイル(約170キロ)の高速飛球は右翼フェンスを越えて道路で大きく弾んだ。

飛距離422フィート(約129メートル)の場外特大弾は劇的な逆転サヨナラ5号3ラン。本塁に戻るとメジャー2年目で初めてナインから手荒い祝福を浴びた。

それにしても今季2球団を自由契約になった男とは思えない。パイレーツ移籍後13試合で27打数9安打、打率3割3分3厘、5本塁打、11打点。うち長打が8本。適時打が7本。OPS(出塁率+長打率)は驚異の1・424だ。

0―1の4回一死満塁では同点犠飛を左翼に放っており、チームの全得点をマーク。オンライン会見で「(9回は)とにかく強い打球を打つことを心掛けていた。このピッツバーグで、チームに貢献できたことを非常にうれしく思う」と笑顔全開だった。長打力と勝負強さを取り戻した筒香。さらにギアを上げていく。

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