南足柄市のふるさと納税、2年連続で神奈川県内1位 28億4千万円、アサヒビールが大半

南足柄市役所

 南足柄市は30日、2020年度のふるさと納税の寄付金額が、2年連続で神奈川県内1位となったと発表した。市内に工場を構えるアサヒビールの返礼品が人気で、寄付の大半を占めている。

 市総務防災課によると、20年度の寄付額は前年度比1億7597万円増の約28億4188万円で、県内2位の鎌倉市の約11億円を大幅に上回った。返礼品は、アサヒビールスーパードライ350ミリリットル24本入りの1ケース(1万5千円)が約6万8千件で寄付の半数を占めた。2ケース(3万円)が8802件、1カ月1ケースを3カ月定期で届けるコース(4万5千円)が6508件と続く。

 同課によると、19年度から寄付が増えており、「全国的にふるさと納税の認知度が高まっていると同時に、コロナ禍で在宅時間が増え、他自治体にはない返礼品が支持されたのではないか」と推測する。

 30日の定例記者会見で加藤修平市長は「協力いただいている皆さまのおかげ。南足柄含め、足柄地区の魅力を発信できれば」と感謝した。

 市は9月3日開会の第3回定例会に提出する2021年度一般会計補正予算案に、ふるさと納税関連経費を9億2900万円上積みする。

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