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中村亮県警本部長(52)=警視監=が30日着任し、長崎県警本部で会見を開いた。外務省出身で初の警察行政となるが「国民の生命、身体、財産を守るという観点では変わることはない。県警職員と共に県民の安全安心のため全力を尽くしたい」と抱負を語った。
昨年10月に佐世保署員が自殺した問題を受け、県警が重点的に取り組むハラスメント防止や働き方改革について「事案は絶対に繰り返してはならない。責任者として、しっかりと進めたい」と表情を引き締めた。
初めての本県勤務だが、「江戸時代の長崎奉行は今の外務省の前身のような仕事だった」として入省直前の1992年に旅行で訪れたエピソードを披露。「長崎は私の外務省人生の原点。戻ってきたという思い」と語った。
中村本部長は埼玉県出身。東大法学部を卒業後、外務省入省。同省欧州局中・東欧課長、在ドイツ日本大使館公使などを歴任した。