東京パラ 車いすバスケ 準々決勝へ 鳥海、川原が奮闘 守備から競り勝つ

 車いすバスケットボール男子の日本は1次リーグ最終戦でトルコに67-55で競り勝ち、組2位で準々決勝に進んだ。この試合唯一のフル出場で、14リバウンドをマークするなどチームの勝利に貢献した鳥海(パラ神奈川SC)は「全試合を通して、自分たちがディフェンスで流れをつかんでいく時間帯が必ずあったことは収穫」と、ここまでの5試合を総括した。
 3勝1敗同士で、勝てば組2位通過が決まる一戦。日本は鳥海と川原(千葉ホークス)の長崎県勢2人を先発に戻したベストメンバーでスタートした。序盤はミスでリズムに乗れなかったが、9-12で入った第2クオーターから守備が機能しだすと、スコアラー陣のシュートも安定。その後は一進一退の攻防が続き、終盤で引き離した。
 準々決勝の相手はオーストラリア。日本がテーマとする「ディフェンスで世界に勝つ」を体現している川原は「次に勝たないとメダルは取れない。チームでいい準備をして臨む」と気を引き締めていた。

© 株式会社長崎新聞社