【東京パラリンピック】陸上1500m 和田が完全燃焼の銅「乳酸が溜まって動けない」

銅メダルの和田(ロイター)

東京パラリンピック・陸上競技(31日、国立競技場)、男子1500メートル(T11)で、和田伸也(長瀬産業)が4分5秒27のアジア新記録をマークして銀メダルを獲得。5000メートル(T11)の銅に続き、今大会2つ目のメダルを手にした。

序盤から積極的なレースを見せた和田は、常時好位置をキープ。終盤は接戦となったが、ポイントとしていたラストスパートで後続を振り切った。力を振り絞り、ゴール後には思わずうずくまった。

「乳酸が溜まって動けないくらい出し切った」と振り返った上で「後ろが来ていたのは分かったが、こっちも必死に逃げた。パラリンピックでの複数メダルは初めてなので、いい流れで最終日のマラソンにつなげていける」と笑みを浮かべた。

大阪府出身の和田は大学時代に網膜色素変性症で失明したが、28歳から本格的に競技を始め、全盲クラスの国内トップランナーに成長。2012年ロンドン大会の5000メートル(T11)では、銅メダルに輝いている。

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