エンゼルス・大谷翔平が3試合ぶり41号勝ち越し弾 72長打は日本人選手シーズン最多

42号ソロを放った大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は30日(日本時間31日)に本拠地アナハイムでのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場し、5回に3試合ぶりの一発となる42号ソロを放った。

超特大弾が飛び出したのは5―5の5回先頭だった。マウンドは2番手の左腕ヒーニー。2018年のメジャー移籍から今年7月31日までチームメートだった。カウント1―1からの3球目、ほぼ真ん中の80・7マイル(約130キロ)のカーブを豪快にすくい上げた。

角度38度で夜空に高々と打ち上げた打球速度111・8マイル(約180キロ)の光速弾はゆっくりと右翼席に舞い落ちた。飛距離431フィート(約131メートル)の勝ち越し弾にエンゼル・スタジアムは大歓声に包まれた。これで今季の長打数は72となり、05年の松井秀喜(ヤンキース)がマークした71を超え、日本人選手シーズン最多をなった。打点も90に乗せた。

飛距離以上に大きな一発だ。独走していた本塁打王争いも一転、混戦模様。ロイヤルズのペレスが5試合連続で38号と急接近し、8月に入って止まっていたブルージェイズのゲレロがこの日のオリオールズ戦で37、38号と連発して3本差に迫っていたが、再び4本差とリードを広げた。

相手先発の右腕クルバーと対戦した0―2の初回一死無走者は見逃し三振。フルカウントからの6球目、明らかに外れていた外角スライダーを球審がストライクとコールし、大ブーイングが上がった。4回先頭はカウント2―2から外角のシンカーをファウルして6球目、外角低めのスライダーに手が出ず見送った。

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