エンゼルス・大谷翔平は4打数無安打 全米注目のコールとの対決は3打席連続空振り三振と完敗

コールの投球術に舌を巻いた大谷(ロイター=USA-TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は1日(日本時間2日)に本拠地アナハイムでのヤンキース戦に「2番・DH」で出場し、4打数無安打、3三振だった。全米が注目したヤンキース先発ゲリット・コール投手(30)との対決は3打席連続空振り三振と完敗。打率2割6分。チームは1―4で敗れ、連勝は3で止まった。

見せ場は3打席目だった。フレッチャーの適時二塁打で1―3とした6回無死二塁。コールはギアを上げた。初球は90・2マイル(約145キロ)のチェンジアップが外角低めに外れた。2球目の98・6マイル(約159キロ)の外角低めのシンカーを空振り。3球目は99・9マイル(約161キロ)の直球が胸元付近へ。内角を意識させられると4球目は外角低めに91・8マイル(約148キロ)のチェンジアップを落とされて、ファウルチップ。5球目の99・4マイル(約160キロ)の直球は外角低めにズバリ。振り遅れ気味にバットは空を切った。

内外角、高低、緩急を付けた厳しい攻めの前には大谷といえども手も足も出なかった。今季はこれで6打数無安打4三振と〝完封〟された。コールは7回を4安打1失点、15三振無四球で14勝目(6敗)を挙げた。

初回一死無走者はカウント2―2から98・4マイル(約158キロ)の外角への直球を空振り三振。0―2の3回二死一塁はカウント2―2から99・5マイル(約160キロ)の外角高めの直球にバットは空を切った。

3番手の守護神チャプマンと対戦した9回先頭は1ボールからの2球目、98・4マイルの内角直球に差し込まれ、二飛に打ち取られた。

コールと対戦した3打席では15球中、9球がストライク。うち7球が空振りで、1球がファウルチップと圧倒された。今季のア・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補の凄さを実感しただろう。一方、コールも振り切る大谷の姿勢と、そのスイングスピードにあらためて怖さを感じたはずだ。

コールとの対決は今季はこれで終了。名勝負と呼ばれるかどうかは大谷次第だ。来季こそ特大アーチでやり返す。

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