8月の熱中症搬送 237人 長崎県内、前年同期比大幅減

 長崎県は1日、熱中症による8月の県内の救急搬送状況(速報値)を発表した。搬送者は237人(前年同期比278人減)と低い水準だった。県消防保安室は「長雨が多かったことなどが要因」とみている。
 症状の内訳は▽重症(3週間の入院)4人▽中等症(3週間未満の入院)94人▽軽症(入院不要)139人。死亡例はなかった。
 年齢別では65歳以上の高齢者が129人で半数以上を占め、新生児や7歳未満の乳幼児はいなかった。発生場所別では庭なども含む「住居」が96人で最多。
 県は熱中症対策として、昼夜問わずエアコンなどを使った温度・湿度調整や小まめな水分補給のほか、新型コロナウイルス対策のマスク着用については「熱がこもりやすい」とし、屋外で人と2メートル以上の距離を確保できる場合はマスクを外すように呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社