【東京パラリンピック】車いすテニス・上地が日本女子勢初の決勝へ 宿敵相手に「3度目の正直」

宿敵相手にリベンジを果たした上地結衣(ロイター)

東京パラリンピック・車いすテニス競技(2日、有明テニスの森)、女子シングルス準決勝が行われ、上地結衣(27=三井住友銀行)がアニク・ファンクート(オランダ)を6―2、6―2のストレートで下し、同競技で日本女子勢初となる決勝進出を決めた。

宿敵相手にリベンジ成功だ。2012年ロンドン大会準々決勝、16年リオ大会準決勝で敗れたファンクートに対し、第1ゲームから攻撃的なリターンでリズムを作り、試合を優位に進めた。最後も強烈なリターンで熱戦に終止符を打ち、ガッツポーズ。自国開催の大一番で歴史を塗り替えた。
「かなり緊張していた」と苦笑いを浮かべながらも「私にとっては3度目の正直。今日はすごく勝ちたいって気持ちがあった。自分の試合の内容には納得いっていないが、勝ちたいっていう気持ちでプレーができたし、やっと決勝に進出することができてうれしい」と振り返った。

3日の決勝は世界女王・ディーデ・デフロート(オランダ)と対戦する。「決勝戦まで駒を進めたからには勝つつもりでいきたいと思う。今日の試合のような感じではなかなか点を取らせてもらえないと思う。明日が決勝なので、できることは少ないと思うが、しっかりといろいろなことを思い返して準備したい」と気合十分。過去すべての大会で金メダルに輝いているオランダ勢の牙城を崩すことができるか。

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