「総理のメッセージ力はあまりに弱かった」野口健氏が菅首相を総括

野口健氏

アルピニストの野口健氏が3日、ツイッターを更新し、この日自民党総裁選への不出馬を決めた菅儀偉首相に言及した。

野口氏は1年前に書いたコラムを引用し「長期政権の後は誰がやっても難しい。その上、コロナ対策は困難極める」と指摘。「昨年の総裁選で選ばれた新総裁は直ぐにでも解散に踏み切ってもよかったのでは。麻生政権の教訓からして、それも一つの選択肢だったのではなかったのか」とつづった。

野口氏は「いずれにせよ菅総理には労いの言葉をお掛けしたい。休みも取らずコロナ対策に邁進していたのも事実」とねぎらった上で、菅政権を総括。

「総理の言葉は心に響かなかった。トランプ大統領の力強い演説や、ニュージーランドのアーダーン首相の国民への直接的な語りかけと比較すると、菅総理のメッセージ力はあまりに弱かった」と分析した。

菅首相はこの日の午後、記者団に対し不出馬理由について「コロナ対策と選挙活動には莫大なエネルギーが必要。そういう中でやはり両立はできない」と語り、新型コロナ対策に専念することを明かしている。

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