「出島メッセ長崎」開業前に国際会議 MICE関係者参加 PR好機と市

 長崎市は3日の定例市議会環境経済委員会で、同市尾上町のMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」に、世界最大規模のMICE関連業界団体ICCA(国際会議協会)の年次総会を誘致したと明らかにした。期間は開業(11月)直前の10月25日から3日間。国際会議の開催や運営を担う関係者が集まる場で、市は同施設を広くPRする好機と位置付ける。
 市によると、ICCAは約100カ国・地域の観光協会やホテル、航空会社など1100以上の企業・団体が加盟。今年の年次総会は新型コロナウイルス対策として世界各地で分散開催する。本県での開催は初めて。
 長崎は、アジアと環太平洋地域の16カ国・地域からなる「アジア・パシフィックエリア」会場の一つとなり、国内の会員約100人が参加する。メイン会場の南米コロンビア・カルタヘナや、フランス・パリなど他5会場とオンラインで結ぶ。世界のMICEに関する最新情報の交換や共有を図る場になるという。
 市観光交流推進室は「この機会に実績を積み、関係者に長崎がMICEを開くにふさわしい場所だと認識してもらいたい」としている。

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