エンゼルス・大谷翔平 本塁打王争いを左右する上位チームとの残り対戦数

大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

ア・リーグの本塁打王争いがいよいよ風雲急を告げてきた。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は5日(日本時間6日)時点でトップの43本塁打を放っているが、ライバルに猛追されているのだ。ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が6日(日本時間7日)のヤンキース戦の初回に右翼席最前列に40号を叩き込み、トップの大谷に3本差と接近。ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)は41本と2本差だ。

大谷はオールスター戦前に33本放ったが、後半戦は10本。ゲレロも後半戦12本とペースが落ちている。一方、ペレスは前半戦89試合で21発が、後半戦は6日のオリオールズ戦を終えて47試合で20発と量産。日本人選手初のホームランキング獲得へ大谷が試練を迎えている。

大谷の爆発力に期待したいところだが、7日(同8日)以降のエンゼルスは残り24試合で地区優勝やプレーオフ争いしている上位チームと19試合が組まれている(別表参照)。一方、プレーオフ進出の可能性が消滅、もしくはほぼ絶望的な下位チームとはレンジャーズ戦3試合のみ。さらに7、8日(同8、9日)のパドレス戦はDH制がない。

一方、ゲレロは26試合のうち下位チームと14試合残し、ペレスは25試合中、下位チームが12試合と対戦相手に恵まれている。大谷が上位チームの四球攻めで苦しんでいる間に、逆転を許すということになれば最悪だ。

より厳しくなるマークをはねのけてタイトルを獲得できるか。日米のファンは快挙を確信している。

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