レンジャーズ・有原は復帰後2度の目先発で5回途中2失点 3勝目まであと一死で交代

好投した有原(ロイター=USA-TODAY)

レンジャーズの有原航平投手(29)は8日(日本時間9日)に敵地フェニックスで行われたダイヤモンドバックスとの交流戦に先発し、4回2/3を投げ、4安打2失点、3三振1四球で勝敗は付かず、3勝目を逃した。打者19人に69球。防御率5・89。チームは8―5で勝って4連勝。

テレビの実況アナに「7つの球種を操る投手」と紹介された有原は初回、ストレートを軸にカッター、チェンジアップを交えて一ゴロ、空振り三振、中飛と三者凡退。12球で終えた。

ところが2回、先頭ペラルタに2ボールから甘く入った87マイル(約140キロ)のカッターを右翼席へ運ばれて先制点を許した。続くラモスにもカッターを痛打される左前に運ばれ、一死から7番バーショに左越え適時二塁打で2点目を献上した。しかし、崩れることなく8番アーメッドをスプリットで空振り三振、9番ウィーバーを遊ゴロに仕留め、追加点は許さなかった。

続く3回をテンポ良く13球で三者凡退に片付けると、4回には味方打線が2本の三塁打などで3点を奪って逆転。4回も12球であっさりと三者凡退で終えた。

5回は先頭のバーショに中越え二塁打を許し、内野ゴロ2つを打たせて二死とするも、1番ロハスにフルカウントから四球を与えた。球数は69球となり、ベンチから出てきたウッドワード監督から交代を告げられた。

5月に右肩動脈瘤を手術した有原は、1日(同2日)のロッキーズ戦では40~50球をめどに約4か月ぶりに復帰登板。3回1/3で42球投げ、最速92マイル(約148キロ)をマーク。中6日で臨んだ今回は最速93マイル(約150キロ)を4度計測したほか、スライダーやツーシームなどで9つのゴロアウトを奪った。

勝ち投手になるには、あと一死足りなかったが最優先は来季を見据えての投球。2年目に期待を持てる内容だった。

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