老朽化建築物解体へ 旧長崎オランダ村Cゾーン

 長崎県西海市の杉澤泰彦市長は8日、2001年の閉園後、活用策が決まっていない旧長崎オランダ村「Cゾーン」内の老朽化した建築物を解体することを明らかにした。
 市議会一般質問で平井満洋議員(壱粒会)に答えた。
 旧長崎オランダ村は閉園後、県や市の出先機関が入るA、観光施設があるBの2ゾーンが利活用されている。Cゾーンは市が管理し全体の約57%を占める約3万平方メートル。これまでハウステンボスの新施設などの活用策が浮上したが、手付かずの状態になっている。
 市によるとCゾーンの建物の多くは1985年ごろ完成。木造建築の老朽化が目立ち、倒壊した建物1棟を昨年撤去した。海辺の木製デッキも腐食が進み、海には汚濁防止膜を設置している。
 杉澤市長は「周辺環境に悪影響を与えないよう計画的に撤去したい」と答弁。活用策については「危険家屋を撤去した上で検討を進めたい」と述べた。


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