東日本や東北 9日(木)午後も激しい雨のおそれ 猛烈な台風14号北上 沖縄は週末にかけて台風の動向に注意

9日(木)午前11時の雨雲の様子

 東海は9日(木)昼過ぎにかけて、関東は夕方にかけて、大雨となる所がある見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒すると共に、竜巻などの激しい突風、落雷に注意が必要だ。

東日本や東北 雷雨に注意

9日(木)昼過ぎと夕方の天気分布予想

 日本海の低気圧に向かって南から湿った空気が流れ込んでいるため、東日本は太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となっている。静岡など東海の一部で昼過ぎにかけて、関東は沿岸を中心に夕方にかけて、局地的に雷を伴い雨脚が強まり大雨となる所がある見込み。また、低気圧に近い東北北部でも、夕方にかけて雷を伴った激しい雨の降るおそれがある。

積乱雲が近づくサイン

 東日本の太平洋側や東北北部は、この後も土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう心がけたい

10日(金)以降の天気

10日(金)〜12日(日)の天気と予想最高気温

 関東の雨は9日(木)夜遅くには止み、10日(金)はこの方面を含めて、日中は日差しの出る地域が多くなりそうだ。午後は西日本を中心に雲が広がり、夕方以降は一部でにわか雨もあるが、10日(金)いっぱい広範囲での天気の大きな崩れない見込み。

 ただ、晴れの天気は長くは続かない。11日(土)は湿った空気の影響で、東・西日本の太平洋側を中心に雲が広がりやすく、西日本は九州などで雨雲がかかる可能性がある。落ち着きのない空模様だが、全国的に気温は平年並みで、北日本でも日中に関しては肌寒さを感じる地域は少ない見込み。12日(日)は北海道など北日本で天気が崩れるが、北陸から中国地方にかけては晴れる所が多い。ただし最近の例に漏れず、全国規模の晴天にはならず、太平洋側は雲が多めで四国や九州は雨の降る所がありそうだ。

沖縄 台風14号への備えを

9日(木)午前9時の台風14号の位置と進路予想

 猛烈な台風14号は、今後も勢力を維持しながら進路を次第に北寄りに変え、11日(土)午後に非常の強い勢力で沖縄の南の海上へ進む見通し。沖縄地方の沿岸海域では、10日(金)からうねりを伴い波が高まり、11日(土)からしける見込み。台風の進路によっては、先島諸島で週末は大荒れの天気となり、沿岸の海域では大しけとなるおそれがあるため、早めの台風対策が必要だ。

 台風は来週前半にかけて東シナ海に進む予想だが、まずは勢力をそれほど落とさない台風という点に注意を要する。さらにその後の進路次第では、西・東日本の天気に何らかの影響を及ぼす可能性があることを想定しておきたい。台風周辺の気圧配置によっては時間を追って進路予想が変わり、それに伴い雨や風の強まる地域にも変化が出てくるため、今後も最新の情報をこまめにチェックする必要がある。

(気象予報士・高橋和也)

© 株式会社ウェザーマップ