パドレス・ダルビッシュがエンゼルス戦で79日ぶり8勝目 大谷との初対決は実現せず

ダルビッシュ有(ロイター=USA-TODAY)

パドレスのダルビッシュ有投手(35)は8日(日本時間9日)に本拠地サンディエゴでのエンゼルス戦に先発登板して6回を投げ、3安打1失点、7三振1四球と好投し、6月21日以来、試合ぶりの白星で今季8勝目(9敗)を挙げた。打者22人に99球。最速は97マイル(約156キロ)を計測。チームは8―5で勝った。お互いに待望していたエンゼルスの大谷翔平投手(27)との初対決は来季以降に持ち越しとなった。

復活劇は三者連続見逃し三振と完ぺきな形でスタートした。先頭のフレッチャーをカウント2―2からの5球目、96マイル(約154キロ)の直球を外角低めにズバリ。2番マーシュはフルカウントからの7球目、96マイルのツーシームを内角低めに決めた。3番ゴスリンはカウント2―2から6球目、外角低め96マイルの直球に手も出せなかった。

2回は先頭ウォルシュを左翼手前に打球が落ちてスタンドに入るエンタイトル二塁打で出塁させ、犠打と四球で一死一、三塁。ここでスタッシは浅い右飛を打たせ、右翼手タティスがタッチアップで本塁突入したウォルシュをストライク送球で刺して併殺打としてピンチを切り抜けた。

直後の2回に味方打線が3適時打を放ち、3押し出し四球を選んで大量8点を先制。3回は二者連続の空振り三振と右飛で三者凡退。4回は先頭マーシュに右越え三塁打され、ゴスリンの三ゴロで1点を失った。

5回は二ゴロ、三邪飛、遊ゴロと15球で三者凡退。6回は二死後、3番ゴスリンに遊撃へ内野安打を許したが、二死一塁で4番ウォルシュをカウント2―2から79・9マイル(約129キロ)のスライダーを外角低めにコントロールして三振に打ち取り、登板を締めくくった。

長いトンネルを抜けて79日ぶりに勝ち投手となったダルビッシュ。プレーオフ進出へ向けてワイルドカード争いが激化。レッズとはわずか0・5ゲーム差だ。7、8月の不振を取り戻す大車輪の活躍が求められている。やるしかない。

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