エンゼルス・大谷翔平は欠場でダルとの初対決はお預け 11日に103年ぶりの偉業に挑む

ベンチの大谷翔平(ロイター=USA-TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は8日(日本時間9日)に敵地サンディエゴでのパドレス戦を欠場した。7月23日(同24日)のツインズとのダブルヘッダー第1戦以来、今季4度目。チームは5―8で敗れた。

9回二死で最後の打者ワングが三ゴロに倒れた瞬間、ペトコ・パークは勝利を喜ぶ大歓声が上がったが、同時に何とも言えないタメ息も聞こえた。大谷を見ることができなかった落胆の思いだ。前日は「代打・大谷」がコールされると敵地にもかかわらず大歓声が送られた。

DH制のないナ・リーグ本拠地球場での交流戦のため、代打しか打席に立つ機会はなかったのだが、投手交代の兼ね合いもあり、結局、出番なしで終わった。対戦を熱望していた相手先発のダルビッシュ有投手(35)との初の顔合わせも実現せず、来季以降に持ち越しとなった。

9日(同10日)は休養日で10日(同11日)の敵地アストロズ戦に先発登板の予定。あと1勝としている1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」の達成が期待される。

どんな形で出場しても常に全力でプレーする大谷だけに、偉業に挑む前に良い休養になったとの見方もできるが、本塁打王争いはさらに混とんとした。この日、2位のペレスがオリオールズ戦の7回に3試合ぶりの42号を中越えに放ち、1本差に接近。3位のブルージェイズのゲレロはヤンキース戦の9回にメジャー最速左腕チャプマンから41号を左翼席に突き刺して2本差に迫ってきたのだ。

エンゼルスは残り20試合で、全てア・リーグ相手だ。直近7試合は23打数3安打、打率1割3分。1本塁打、3打点、9三振と大不振。それでも歩かされるケースもあるだろう。数少ない失投を逃さずに仕留めるしかない。いよいよ、正念場。二刀流の最後の爆発に期待だ。

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