後半戦初先発の中日・勝野が今季最短3回4失点KO「何もありません…」

初回、鈴木誠(左)に本塁打をあび天を仰ぐ中日・勝野

まさかの背信投球だ。後半戦二軍スタートの中日・勝野昌慶投手(24)が9日の広島戦(マツダ)で約2か月ぶりに一軍で登板したが、今季最短の3回5安打4四球4失点でKOされた。

立ち上がりから制球が定まらない。初回に先頭の野間こそ左飛に仕留めたが、続く小園に右翼線への二塁打を許すと、西川から右越えに先制2ランを被弾。さらに4番・鈴木誠に外角への143キロスライダーを完璧に捉えられ、いきなり2者連続弾を浴びてしまった。

2回は無失点に抑え、立ち直ったかに見えたが、3回も制球難を露呈。1安打2四球などで一死満塁のピンチを招くと、菊池涼の投ゴロの間に1点を奪われた。結局、4回の打席で代打のA・マルティネスを送られて交代。その後、味方打線が奮起して4回に4得点を挙げて同点に追いついたため、今季6敗目は免れた。

しかし、自身10試合ぶりの4勝目とならず、今季最短KOに「何もありません…」とだけコメントし、肩を落とした。

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