地域課題解決へ人材育成 日向「ひまわり塾」始まる

オンラインで開催された「ひまわり塾」でSDGsについて解説する難波裕扶子さん(右下)

 日向市は、持続可能なまちづくりを目指す「ひまわり塾」を始めた。同市を中心に20~60代の男女計20人が参加。持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れながら、地域課題の解決に取り組む人材を育成する。
 人口減少や超高齢化社会が進行する中、地域の課題を自分ごととして捉えて対応できる人材を増やすため企画。メイン講師は、同市の企業コンサルタント会社「シンク・オブ・アザーズ」代表取締役の難波裕扶子(ゆうこ)さんが務める。
 初回は4日、オンラインで開催し、難波さんが森林伐採による影響や児童労働の現状などについて解説。「今変わらないと世界を持続できないことから、SDGsが生まれた」と説明。SDGsが掲げる17の目標について説明した。
 参加者は17の目標を大切と思う順番に並べるカードゲームに挑戦。それぞれ「気候変動が一番重要」「目標を達成する意識が大事」などと発表した。難波さんは「答えは一人一人違っていい。重要なのは『私が変われば世界が変わる』意識」と訴えた。
 講座は12月までに8回開く予定。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、対面かオンラインかを判断する。

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