〝狂気的なエース兼DHだ!〟MLB公式サイトが驚愕した44号エンゼルス・大谷翔平の長打率と被長打率

44号本塁打を放ち三塁コーチに出迎えられる大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は10日(日本時間11日)、敵地でのアストロズ戦に10勝目を懸け「2番・投手」で先発出場。勝ち投手となれば1918年のレッドソックス時代のベーブ・ルース以来となる同一シーズンでの「2桁勝利&2桁本塁打」の歴史的快挙となる。そんな重要な一戦のマウンドに立つ前の初回、相手先発の左腕バルデスからメジャー単独トップの44号ソロ本塁打を放った。

本塁打争いで42本と猛追するペレス(ロイヤルズ)とゲレロ(ブルージェイズ)を再び突き放す貴重な一発となった。

その一方、MLB公式サイトはこの日「2021年シーズンにおける狂気的な11の統計値」と題した特集記事を掲載。大谷が打者としてマークしている長打率と、投手として喫している被長打率の大きな差異をいの一番に示した。

6割8厘、3割3分5厘。まず同サイトは「われわれは今季というか、いずれのシーズンにおいても最も狂気的な野球選手のスタッツから始めなければならない」と記し、大谷が9日までの試合で残している長打率と被長打率の数字を挙げた。

「エンゼルスのエース兼DHはスポーツの歴史で最も印象的で計り知れないシーズンを送った」と今季を形容。「この数字が意味することは、大谷が対戦する打者に次から32人連続で本塁打を打たれても、相手打者の長打率は彼の長打率より2ポイント下回っている」と驚がくした。

大谷の長打率は9日終了時点でア・リーグ(AL)1位で、ブルージェイズのゲレロ内野手をわずかにリード。120安打のうち本塁打がAL1位の43本、三塁打が同2位タイの5本、二塁打が25本となっている。

一方で投手としては規定投球回数に足りていないものの、9勝1敗、防御率2・97で被打率は1割9分8厘。被安打79のうち本塁打は12本、二塁打は19本、三塁打は許していない。

その他のスタッツとしては、ホワイトソックスのグランダル捕手が打率2割3分にもかかわらず4割1分7厘をマークしている出塁率や、パドレスのアダムス投手が投球回数46回2/3で与えた20死球などを挙げていた。

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