AKB48横山由依 12月の卒業ソングMVで自ら監督「今の自分を全て詰め込めた」  

横山由依の卒業ソング「君がいなくなる12月」のMV(©AKB48/キングレコード)

AKB48からの卒業を発表した横山由依(28)の卒業ソング「君がいなくなる12月」のミュージックビデオ(MV)が12日、グループのユーチューブチャンネルに公開された。

横山はこの日、東京・日比谷野外大音楽堂で行われたライブ「MX夏まつり AKB48 2021年最後のサマーパーティー!」に出演。アンコールで、グループからの卒業を発表した。

秋元康総合プロデューサーから送られた同曲は、横山自身がMVの企画、出演、監督まで担当。9月29日に発売する58thシングル「根も葉もRumor」のカップリングで収録される。

以下、MVに関する横山インタビュー。

――今回、監督を務めることになった経緯

横山 ステイホーム期間中に東市篤憲さんの映像オンラインサロンに入って、編集やMVの作り方を学びました。私のユーチューブで「月と水鏡」という曲のMV監督をやってみたりしていたんですけど、それを知ってくれていたスタッフさんが「卒業ソングのMV監督をやってみませんか?」と言ってくださったので、『ぜひ、やってみたい』と思って、監督を務めさせていただきました。

――なぜ映像を学ぼうと思ったのか

横山「私は何が好きなのか?」ということを、改めて考えたときに歌もお芝居もそうですが、映像で魅了されることが多いなと。コンサートでも「LEDの映像がかっこいいな」と感じることが多かったなと思い出して、一念発起でオンラインサロンに入ってみました。

――MV監督として、今作はどこまで携わったのか

横山 タイトルも歌詞もまだない段階の楽曲をいただいて、バラードということだけわかっていて。でも、「すごくいい曲だな」と思ったので、「どういうMVにしようか?」と自分で企画から考えて、イメージを膨らませて。「こういうお花に囲まれたいな」とか。そういうイメージをたくさん集めて、企画書を作りました。

――できあがったMVの感想

横山「今の自分を全て詰め込めた」と思える作品になって良かったです。完成したときは「早く、皆さんに見ていただきたいなあ」と思いました。今の自分を詰め込むことが、AKB48での12年間を一番表せるのかな?と思っていたのですごく満足しています。

――演者であり、卒業ソングであり、そして監督でもあるという、撮影中はどういう気持ちだったのか

横山 1人ということもあり、いつも以上にすごく集中しましたね。撮って見て「ここはもう少し、こうしてみたいです」とか意見を伝えながら。スタッフのみなさんから「監督」って呼んでいただいていたのですが、私がイメージしていたものを「作り上げてくださるスタッフさんがいる」ということを改めて感じたんですよね。秋元先生から歌詞をいただいた際に「ラブソングです」と言われたので、「持つお花は愛に関わるものがいいです」と無理な注文をしたりもしたんですけど、それを美術さんが集めてくださったりとか、そういうふうに「チームで作品を作る」ということを改めて経験できたのはすごく大きなものでした。

――最後に

横山 本当にいろいろなことがあった12年だなと思うんですけど、12年は長いようで、あらためて今思うと「あっという間だった」という感じがしていて。ファンのみなさん、メンバー、スタッフ、多くの方々と出会えてよかったと思いますし、これからも私はみなさんにたくさん恩返しができるように自分の夢を追い続けなきゃいけないなと思うので、すごく気が引き締まったというか。「ここから1人の横山由依になるんだ」ということを、MVを作らせていただいてあらためて感じました。私は「秋葉原から夢を持った女の子たちが羽ばたいていく」というコンセプトにひかれて入ったんですけど、ついにそのときが来たというか。元AKB48としてちゃんと活動したり、皆さんの目に触れるお仕事をしないとなって思っています。

© 株式会社東京スポーツ新聞社