台風14号は18日(土)午後3時に温帯低気圧に変わったものの、温帯低気圧の進路に当たる関東・伊豆諸島や、別の低気圧が通過する北日本では19日(日)明け方まで激しい雨に警戒。強風や高波にも引き続き注意が必要となる。
　19日(日)は東日本の太平洋側でやや回復が遅れるが、20日(月)の敬老の日は全国的にさわやかな晴天となりそうだ。

温帯低気圧に変わっても油断禁物、北日本も大雨警戒

　西～東日本を突っ切るように進んだ台風14号は18日(土)午後3時に静岡の沖合で温帯低気圧に変わった。
　ただ、東海から関東甲信や伊豆諸島、東北南部では所々で雨が強く降っていて、北関東や福島県では夜遅くに雨脚が強まるおそれもある。
　温帯低気圧の影響が最後まで残る関東や福島県では19日(日)明け方まで大雨による土砂災害や低地の浸水などに警戒し、強風や高波にも注意したい。

　また、台風から離れた北日本でも太平洋側を中心に雨量が多くなっている。 　雨雲の大部分は東へ抜けつつあるが、東北の太平洋側では引き続き土砂災害などに警戒。
　北海道の道東では18日(土)夜遅くまで雨が続くため、大雨災害に警戒が必要だ。

19日(日)は天気回復も、関東～東海はにわか雨の可能性

　低気圧の発達した雨雲が離れる19日(日)は広い範囲で晴れて気温も上がる見通し。
　18日(土)は22℃に届かなかった盛岡でも27℃まで上がるほか、西日本は最高気温が30℃前後まで上がる予想。
　ただ空気はカラッとしていて、日かげなら凌げるような暑さとなりそうだ。
　なお、関東から東海・紀伊半島では湿った空気が残るため雲が取れにくく、東京でもにわか雨の可能性がある。

連休最終日は気持ちの良い晴天に

　20日(月)の敬老の日は各地で日差しに恵まれそうだ。
　日中は30℃前後まで気温が上がる所が多く、日差しのもとでは汗ばむ陽気となるが、朝晩は過ごしやすい見通し。
　来週は21日(火)から22日(水)ごろ、低気圧や前線が通過する見込みで、北日本を中心に雨が降る予想だ。

（気象予報士・佐藤俊和）