エンゼルス・大谷翔平 103年ぶりの偉業お預けも8回10三振の好投を米メディアが大絶賛

好投したが10勝目は逃した大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は19日(日本時間20日)に本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に今季19度目のリアル二刀流の「2番・投手」で出場し、8回を2被弾を含む5安打2失点、10三振4四死球で勝敗は付かなかった。打者33人に108球投げた。チームは大谷降板後に追いつくも、延長10回に勝ち越しを許し2―3で敗れた。

1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」まであと1勝としていた偉業達成はお預けとなったが、米メディアは大谷の快投、特にスプリットを絶賛した。

地元紙のロサンゼルス・タイムズは「大谷翔平がオークランド(アスレチックス)戦で55回、スプリットの腕前を披露」との見出しで大きく報じた。大谷は108球中、55球がスプリット。これは2018年4月8日のアスレチックス戦の34球を上回り自己最多だった。

「初回に大谷がいやらしいスプリットのファストボールを投げた時、早くから持ち球を投げる大谷を見たことのないマドン監督は思わず驚いた。大谷は、間違いなく良いスプリットの感触を得ていた」とし、「8回108球のうち55球がスプリットであり、スタットキャストによれば2008年に測定を開始して以来、1試合で投げられたスプリット数としては最多である」と紹介した。

地元紙オレンジ・カウンティ・レジスター(電子版)は「大谷は疲れを感じさせない55球のスプリットファストボールを投げ、突然健康を心配する必要は突然なくなった」と安どした。17日(同18日)のアスレチックス戦の先発を右腕の痛みで回避した際に、複数の米メディアは「投手・大谷は今季終了」の見方を示していたためだ。米スポーツ専門局ESPN(電子版)は「エンゼルスの大谷翔平は、投球状況が疑われたほんの数日後にチームは負けたものの、10奪三振」と驚がくしていた。

米大リーグ機構公式サイトは「2奪三振を含む三者凡退の初回から、最終回で見せた時速99マイル(約159キロ)の直球という輝かしい登板は、彼の健康に対する懸念を払しょくした。彼は試合中ずっと効率よく投げており、8月18日(同19日)以来となる8イニング投球はキャリアハイ。彼のスプリットは基本的に打てない。今季最多の55球のスプリットは空振り17、9奪三振を奪った」

大谷の今季登板は中6日なら最大で2試合。次の登板で10勝目を挙げ、偉業を達成してくれるだろう。楽しみだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社