大谷翔平サイ・ヤング争い14勝コールを本気にさせてしまった?

力投する大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)が3日(日本時間4日)の本拠地レンジャーズ戦で先発登板することが決まった。残りシーズンで4~5度の登板機会があるとみられ、現在8勝(1敗)から、どれだけ白星を積み重ねられるか注目される。

大谷は1日(同2日)のブルペンで、8月28日(同29日)に右手首に受けた死球の影響がないことを証明。エンゼルスのポストシーズン進出の可能性が薄まった今、投手としての大谷を封印することも考えられるが、マドン監督は「登板間隔をこれまでより開ける可能性はあるが、たとえ短くしたところで、同じ登板回数になる。彼を(投手として)シャットダウンする予定はないよ」と、今後の大谷の二刀流起用に変化はないとした。

ここまで19試合に登板し8勝1敗、防御率3・00、105イニングで127奪三振の大谷の、今後の成績しだいでは、米メディアの間からは「サイ・ヤング賞の候補にもなりうる」との声も出ているが…。1日(同2日)のヤンキース戦で直接対決し、3打席連続三振を喫したゲリット・コール投手には、その壁の高さを見せつけられた格好となった。

コールは今季新型コロナウイルスの影響で2週間欠場。それでも25試合に登板し14勝6敗、防御率2・73、155イニングで215奪三振は大リーグトップで「今年のサイ・ヤング賞に最も近い男」といわれている。

1日のコールについて、バッテリーを組むヒガシオカ捕手は「最初に大谷を三振に取ったとき、ギアが入っていると感じた。翔平は特別な選手。今、最もエキサイティングな選手の1人で、ゲリットは、自身の持つ最高の球で大谷と対戦した」ともコメントしている。

ESPNによると「コールは3打席とも98マイル(約158キロ)以上のファストボールで大谷を三振に抑えているが、今季フォーシームで大谷から三振を取った唯一の投手になった」という。

大谷との対戦がコールを本気にさせてしまったようだが、そんな剛腕投手に残りシーズン、どこまで迫れるか。

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