白桃カステラ開発 諫早の森長 福島県の企業とコラボ 都内で販売

開発した白桃カステラをPRする森社長(左)ら=東京都中央区、日本橋長崎館

 長崎県諫早市の老舗菓子製造販売「菓秀苑森長」(森淳社長)が、モモの産地として知られる福島県の農産品加工会社と連携し、コラボ商品「白桃カステラ」を開発した。都内にある長崎、福島両県のアンテナショップなどで販売されている。
 白桃カステラの開発は、たちばな信用金庫(諫早市)など全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」(事務局・城南信用金庫)が橋渡しした。これまでもネットワークは全国各地の企業の仲を取り持ち、日本酒カステラなどのコラボ商品を誕生させており、東日本大震災の復興支援や新型コロナウイルス禍で苦しむ観光地応援が目的。
 使ったモモは皇室への献上桃として知られる福島県桑折町産で、同県の農産物加工会社「岡崎」がジャムペーストに加工。森長が生地に練り込み、モモの香り豊かなカステラに仕上げた。商品の色味などを考え、使用する卵にも工夫を凝らしたという。
 17日に都内でお披露目会があり、森社長やネットワーク、両県関係者が参加。森社長は「出来は上々。上品な仕上がりになっており、大勢の人に食べてもらいたい」と話した。

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