長期療養者の就職支援　総合病院で巡回相談　ハローワーク諫早

　諫早公共職業安定所（ハローワーク）と諫早総合病院（長崎県諫早市永昌東町）は1日、がんなどの長期療養者の就職支援事業を始めた。同ハローワークの専門相談員による同病院での定期巡回相談などを通じ、本人の希望や治療状況などを踏まえた職業紹介、就職後の定着支援を図っていく。
　8月31日に協定を締結した。国は全国のハローワークに専門相談員を配置し、支援事業を進めている。同ハローワーク管内（諫早、雲仙両市）では初めてとなる。
　同病院の患者で、がんや肝炎、糖尿病などの長期療養者を対象に、同病院で定期巡回相談（毎週水曜日午後1時～3時15分、当面は新型コロナ感染防止のためオンラインで対応）を実施し支援に当たる。相談は無料だが、予約が必要。
　長期療養者就職支援事業による就職件数は昨年度、長崎労働局管内全体で133件。同ハローワークは「長期療養者は就職先を見つけにくい、探しにくいなどの悩みを抱えている。相談者のニーズを踏まえ、病院と連携しながら1人でも多くの就職につながるよう取り組みたい」としている。
　問い合わせは同ハローワーク（電0957.21.8609）、同病院（電0957.22.1380）。