前代未聞の大規模買収事件で公選法違反の罪に問われた河井克行被告と妻の案里元議員。
疑惑の全容はいつ解明されるのでしょうか。
2019年の参院選をめぐっては自民党本部から河井夫妻の政党支部に政党交付金1億2千万円を含む1億5千万円が提供されました。
その後去年11月に公開された夫妻の関係団体の政治資金収支報告書では検察に関係書類を押収されているため収支は「不明」と記載。
書類の返還後に修正するとしていました。
(自民党 柴山幹事長代理)
「1億5千万からは買収資金を出していないという報告だったと受け止めています」
そして、22日党本部は河井夫妻が戻ってきた関係書類を元に作成した「1億5千万円の使い道」を書面で公開。
「党の資金は買収には使われず問題がなかった」と説明しました。
さらに24日には夫妻側が修正を加えて提出した“新たな収支報告書”が公開。
これまで不明とされていた資金の使い道が党本部の説明通りに記載されていました。
有権者からは厳しいの声があがっています。
(30代)
「世間が納得していないじゃないですか、何に使ったのか明細もないし。だから世間が納得するものを全部開示したほうがいい」
(60代)
「選挙目当てでしょうね。あくまでも選挙のために一応こういう説明しましたよ通り一遍のことはしましたよというのが。
だけどそれでとりあえずやっているだけ本気でその説明があったとは思っていない」
市民グループは街頭活動を行い説明が不十分で納得できないなどとして全容の解明を求めました。
(河井疑惑をただす会山根岩男さん)
「誰がいつなんの目的でどのように決めたのかまったく答えようとしていない。不信感というかこれで終わらせようということ自体が問題だと思います」
いまも尾を引く大規模買収事件。疑惑はいまだ続いたままです。