早朝から絶え間なく雨が降り注いだことで中京芝コースは最悪のコンディション。絶好の位置から直線を向いたシャフリヤールが、直線いつもの爆発力を欠いたのは、まさに「雨」の影響の大きさを物語る。
鞍上の福永はまず「1番人気に応えられず申し訳ありません」とファンへの謝罪を口にした後、「返し馬も良かったし、コンディションは申し分なかったです。レースも思い通りのポジションにつけられたのですが、この馬場の影響か、ハミに頼って走っていて、追ってからもいつもの反応が見られず、瞬発力が見られなかったですね」と道悪を敗因に挙げた。
藤原英調教師も「馬は良かったんだけど、これだけ雨に降られたら…。良馬場なら結果は違っていただろうね。これも自然でやる競馬のリスク。そこは考慮してやっているんだけど、得手不得手の差が出たね」と悪天候を嘆き、今後については「まず無事を確認してオーナーと相談します」と語った。
「今日のような馬場で走れれば選択肢も広がったでしょうが…。良馬場でこそのタイプですね」と福永が漏らしたように、課題が浮き彫りになった一戦。現状では、タフな馬場になった際は能力発揮に制限がかかるという認識で良さそうだ。