阪神・岩田が涙の引退! 糖尿病と闘いながらの16年「希望の星になれるようにとの思いでやってきた」

引退会見で涙をぬぐう岩田

今季限りでの現役引退を表明した阪神・岩田稔投手(37)が1日、兵庫・西宮市内のホテルで引退会見に臨み、16年間にわたるプロ野球人生を振り返った上でナイン、チームスタッフ、ファンへ感謝の言葉を語った。

スーツ姿で会見に臨んだ左腕は「16年間、長かったですが、終わってみればあっという間に時間は過ぎていきました。(引退については)4、5年前ぐらいから『そろそろかな』という思いと『まだまだやれるぞ』という思いがあった。最初に引退することを告げたのは家族。妻には食事や生活のことについていろいろ気を使ってもらった。感謝の言葉しかない」。涙で度々言葉を詰まらせた。

持病の1型糖尿病と戦いながらの野球人生。「同じ病気の人たちの希望の星になれるようにとの思いで16年やってきた。それが原動力です」とした岩田は、チームが最後に優勝した2005年のドラフト会議で阪神に入団。「僕が入団してから一度も優勝がない。今、チームは優勝争いの真っただ中。今年こそ優勝してほしい」と後輩たちへエールを送った。

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