長崎・平野楽器店 オンラインショップ開設 くんち、和の文化親しんで

「ニワミセ」で販売する雑貨を手にする平野代表=長崎市、平野楽器店

 長崎市鍛冶屋町で和楽器の販売、修理を手掛ける「平野楽器店」は3日、長崎くんちに関連する雑貨や楽器の付属品を販売するオンラインショップ「ニワミセ」を開設する。平野慶介代表(53)は「普段は和の物になじみが薄い人たちも、触れる機会にしてほしい」と話している。
 平野楽器店は創業100年以上の老舗で平野代表は6代目。新型コロナウイルス禍で、長崎くんちの奉納踊りが2年連続中止となったため、祭りの気分を味わってもらおうと、楽器の付属品を中心に扱っているオンラインショップをリニューアルした。ショップ名の「ニワミセ」は、毎年10月3日に長崎くんちの各踊町が本番で披露する衣装などを展示する「庭見せ」にちなんだ。
 計約30種の商品を販売。鍛冶屋町の奉納踊り「宝船・七福神」をデザインした祝儀袋(5枚入り、990円)、和紙や布で作った小物入れ(2200円)などのほか、三味線の糸やばち、楽器を保管する際の乾燥剤などを取り扱う。明治後期から昭和初期までの、同店の様子などの古写真約10枚も掲載する。平野楽器店(電095.822.1398)。

オンラインショップ「ニワミセ」の画面

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