「烏山学」の研究成果を披露 烏山高3年生が議会向けに

議場で研究成果を発表する生徒たち

 【那須烏山】地域社会で活躍する人材育成のため烏山高が取り組む「烏山学」の成果発表会が4日、市議会議場で開かれた。生徒は市議を前に、若者の視点で見た古里の地域課題に関する研究成果を提言した。

 同校は2017年度から市と連携し、郷土を学習素材と見立てた「烏山学」に取り組んでいる。この日は3年生の代表生徒約30人が参加。観光振興や子育て支援策、ニュースポーツによる市の活性化など、七つの研究テーマについてプレゼンテーションした。

 新しい「烏山グルメ」をテーマとしたグループは、市特産のそばやカレーコロッケを使った「ソバーガー」を提案。水害の研究グループは、2019年の台風19号に関連して近隣の茨城県大子町を視察したことを踏まえ、「過去の被災経験から被害を予測、対応することで大子町は被害を最小限に抑えた」と指摘した。

 市議からは「ソバーガーをイベントで出品しては」「発信力の重要性を指摘しているが、ごもっともだ」と多くの声が寄せられた。

 水害について研究した桐原蓮(きりはられん)さん(17)は「議員の皆さんの前で発表できて刺激になった」と話した。

© 株式会社下野新聞社