ロッキーズが大砲・クロンと2年契約、右腕・センザテラと5年契約

日本時間10月6日、ロッキーズはビル・シュミットGM体制となってから初めての大きな動きを見せた。正一塁手のC・J・クロンと2023年までの2年契約、先発右腕のアントニオ・センザテラと2026年までの5年契約(+2027年の球団オプション)で契約を延長。関係者の情報によると、クロンは2年総額1450万ドル、センザテラは5年総額5050万ドル(2027年の球団オプションは年俸1400万ドル)でロッキーズと契約合意に至ったようだ。

現在31歳のクロンはメジャー通算146本塁打の実績を誇る長距離砲。ロッキーズに1年契約で加入した今季は142試合に出場して打率.281、28本塁打、92打点、1盗塁、OPS.905をマークし、「打者天国」と呼ばれる本拠地クアーズ・フィールドの助けも借りてキャリアハイのシーズンを過ごした。ロッキーズはすぐにメジャーのレギュラーを任せられる一塁手が育っておらず、今季AA級昇格を果たした23歳のマイケル・トグリアが成長するまでの期間をクロンでつないでいくことになる。

現在26歳のセンザテラはメジャーデビューした2017年の10勝、2019年の11勝を含めてメジャー通算36勝を記録している先発右腕。今季は28試合に先発して156回2/3を投げ、4勝10敗、防御率4.42、105奪三振をマークした。規定投球回に到達したのは60試合制の短縮シーズンとなった2020年の1度だけだが、年間25試合前後に先発して150イニング前後と10勝前後を計算できる投手は貴重な存在であり、ロッキーズは5年契約をオファーしてチームに留めておくことを選択した。

ロッキーズは今年4月にジェフ・ブライディッチGMが辞任。その後はシュミットが暫定GMとして編成部門のトップを務めていたが、日本時間10月3日に球団4代目のGMに正式に就任した。正遊撃手トレバー・ストーリーがFAとなる今オフ、シュミットがどんな動きを見せていくか注目したい。

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