次世代車の生産自動化 動力部分 一括組み立て 日産栃木工場

報道陣に公開された「ニッサン インテリジェント ファクトリー」=8日午後、上三川町

 日産自動車は8日、生産体制での競争力強化に向け同社栃木工場(上三川町上蒲生)に導入した次世代生産システム「ニッサン インテリジェント ファクトリー」の生産ラインを報道陣に初めて公開した。従来、機械化が難しかった工程での自動化やデジタル化を可能にすることで、生産現場に求められる技術の高度化を進める。

 人口減少による労働力不足や環境問題への対応のほか、電動化や自動運転などの多機能な次世代自動車の生産体制を構築するため同システムを導入する。ロボットによる量産で省力化を図るほか、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするため、再生可能エネルギーなどによる生産設備のオール電化を目指す。

© 株式会社下野新聞社