真鶴町議選 初当選2氏の当選効力に異議申立書 「居住要件満たさず」

真鶴町役場

 真鶴町選挙管理委員会は11日、9月の町議選で初当選した木村勇氏(38)と山下亜美氏(31)について、有権者から当選の効力について異議申し立てがあったと発表した。町は8日付で申し立てを受理した。

 異議申立書によると、公選法では、地方議員選に立候補する要件として、立候補する自治体に3カ月以上の生活実態や居住期間が必要だが、両氏はこの要件を満たしておらず、当選は無効である、としている。

 町選管は両氏の居住実態について、おおよそ30日かけて調査を行い、審理を進めるとしている。結果が確定するまで、全候補者の供託金の返還を延期する。町が同様の趣旨で異議申立書を受理するのは始めて。

 神奈川新聞社の取材に対し木村氏は「昨秋から町内で住居を借り、5月末から生活している。申し立てがあった以上は誠心誠意、適正に対処していく」と話した。山下氏は「3カ月以上居住しているので問題ないと考えている。町選管の調査には協力していきたい」と話している。

 町議選は9月26日に投開票され、定数10に対して14人が立候補。両氏はいずれも無所属の新人として立候補し、山下氏は9番目、木村氏は10番目で当選した。

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