横浜M・宮市、定位置争いに闘志 練習試合2発でアピール…いま求められる課題は

16日の札幌戦に向けて調整する横浜Mの宮市

 J1横浜Mに今夏加入したFW宮市亮(28)が熾烈(しれつ)な定位置争いに挑んでいる。主戦場のウイングにはリーグトップ17得点の前田や2019年のMVPアタッカー仲川らタレントが豊富。「幸いなことに僕のポジションにはすごい選手がたくさんいる。外から見ることも多いので、何とか追い越せるように頑張りたい」とさらなる成長の機会と捉えている。

 ことし7月にドイツ2部のザンクトパウリから移籍し、9月18日のJ1名古屋戦で待望のリーグデビューを飾った。最近2試合はベンチ外だが、「コンディションは問題ない」という。

 9日の湘南との練習試合(45分×3本)では90分間プレーし、天野のパスに抜け出して2得点をマーク。「普段出ていない選手がアピールできる唯一の場で結果を出せたのはうれしく思う」と手応えをにじませた。

 課題は戦術理解度の向上。マリノスのウイングは縦への突破だけではなく、味方と連係してゴール脇を崩したり、逆サイドからのクロスに詰めたりすることが求められる。守備のタスクも多く、「ボールを失った後の切り替えやウイングの役割は独特なところがある。試合や練習の中で忘れずに出していきたい」と語った。

 16日の第32節・札幌戦(午後7時・日産ス)を含め、今季は残り7試合。「チャンスをもらったときにつかめるように頑張りたい」と虎視眈々(こしたんたん)と次の出場機会をうかがっている。

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