日南市シルバー人材センター（米良憲之理事長）は6日、同市飫肥の飫肥城敷地内や周辺の施設で高校生とともに清掃作業を行った。会員と日南学園高看護科の生徒計約90人が参加。互いに協力しながら除草に取り組んだ。
県南観光の中核的存在である飫肥城などをきれいにしようと、コロナ対策を徹底して実施した。参加者は飫肥城大手門付近などで、地面や城壁に生えた雑草を丁寧に取り除いていった。城壁の高い場所に生えているコケや汚れは、会員が脚立を使って上り、きれいに落とした。豫章館の庭園でも除草作業を行った。
参加した同校3年湯浅亜杏香（あいか）さん（17）は「（草取りで）汗をかいて気持ちいい。高齢者との交流を、これからの看護にも生かしていきたい」と話していた。
毎年10月の飫肥城下まつりの前に作業しているが、まつりは昨年に続き今年も中止に。米良理事長（69）は「まつりは中止になったが、飫肥は九州の小京都。清掃は続けたい」と話した。
