17日に投開票された平戸市長選は、現職の黒田成彦さん(61)が4選を果たした。
平戸港に面した同市崎方町の事務所に当確の一報がとどくと、陣営には安堵(あんど)感が広がった。近くの交流広場に集まった支持者らは、家族とともに姿を現した黒田さんに「おめでとう」とお祝いの言葉を送った。
黒田さんは2009年、新人同士の一騎打ちを制し、初当選を飾った。2、3期目は無投票で、今回の選挙戦は12年ぶり。6月に市議会で出馬表明し、9月上旬の事務所開きをしたものの、新型コロナウイルスの影響から市民集会を見送り、街頭宣伝を徹底。支持者や市職員に驚きが広がった、朝の通勤時間帯のつじ立ちなど初心に帰った地道な運動で、あらためて市民への浸透を図ってきた。
新人候補の「市民と行政が離れている」との批判が心に引っ掛かった。コロナ対策を例に挙げ「市民、医療機関と行政の連携が取れている」と繰り返し強調した。
黒田さんは「4期目を任された。これからも市民に寄り添い、市民と行政をやっていく」と決意を述べ、集まった支持者と拳をあわせた。
平戸市長選で4選の黒田さん 市民に寄り添う行政を 初心帰り浸透図る
- Published
- 2021/10/18 10:00 (JST)
- Updated
- 2021/10/18 10:17 (JST)
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