平戸市長選 訴え届かず「力不足」 松本さん 現職の壁崩せず

支持者に「力不足だった」と敗戦の弁を述べる松本さん=17日午後10時35分ごろ、平戸市魚の棚町

 平戸市長選で「無投票阻止」を掲げ、3期12年の黒田市政に対し市民が評価を下す機会を実現した松本和之さん(67)。草の根戦で追い上げたが、現職の強固な壁を切り崩すまでには至らなかった。
 事務所開きから告示日、運動最終日と徐々に陣営の雰囲気を盛り上げ、市民の心をつかむ運動を展開。「市民と行政が離れている」などと現職批判を繰り返す一方、「商店街復興は可能。一緒に一歩を踏み出してほしい」などと訴えた。
 落選の報が届くと、松本さんは同市魚の棚町の事務所で集まった支持者に対し「平戸の風を変えようと訴えてきたが、結果につながらなかったのは私の力不足」と述べ、頭を下げた。

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