衆院選公示前 最後の週末 立候補予定者 臨戦態勢 街頭演説、集会… 政策や古里への思い訴え

立候補予定者(左手前)の訴えに耳を傾ける女性ら=長崎市内

 衆院選公示を目前に控えた週末、長崎県内4選挙区の立候補予定者は臨戦態勢に入り、街頭や集会で政策や古里への思いを訴えた。
 「女性が政治に入っていくことが、世の中の流れを変えることにつながる」。1区の女性前職は17日、長崎市中心部のアーケードで女性集会を開いた。応援で来崎した党副代表も女性。子育て支援などの拡充のために女性議員を増やす必要性を訴えた。街頭演説には別の女性参院議員も駆け付けた。
 解散前の衆院議員の女性比率はわずか1割。陣営幹部は「女性国会議員たちが応援に来てくれるのも、国会に必要な政治家だからだ」と気持ちを高めた。
 2区の前職は17日、島原市内で地元市議らと商店など約60軒を精力的に回った。アーケードでは店主や買い物客らと談笑。「想定より時間がない中、準備を進めてきた。政治を変え、新しい風を吹き込むため、あとは精いっぱいやるだけ」と話した。
 市郊外のショッピングセンター前でも演説。経済の課題やコロナ対策など政権批判を繰り広げ、市民から「頑張って」と声を掛けられていた。
 3区の前職は16日、大村市内のホテルで講演。約100人を前に、国政での実績を踏まえ人口減少対策や離島振興について論じた。途中で席を外すと「最近は街頭ばかりで(会場で多くの人に話すのは)久しぶり。やはり相手の目を見てコミュニケーションを取ることが大事」といい、慌ただしく空港へ向かった。
 対馬市に着くと、すぐに福祉法人へあいさつ回り。夜は建設業を中心に300人超が参加する選対会議に出席し、支援を求めた。
 衆院解散直前に突如立候補表明した4区の無所属新人は17日、事務所開き。「急な出馬表明で驚かせて申し訳ない。準備できていない中で悩んだが、意を決して出ることにした」と支援者に理解を求めた。
 家族らと公示後の行程表作りや掲示板へのポスター貼りの準備に追われた。選挙カーの運転手や車上運動員がまだ決まっておらず、「かなり遅れているが、できることを精いっぱいやる」と表情を引き締めた。

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